角刈りとは?スポーツ刈りやツーブロックとの違いを理容師が解説

「角刈り」と聞くと昔ながらの印象を持つ方も多いですが、ビジネスシーンにもマッチする清潔感のあるスタイルとして再注目されています。

トップを立ち上げて角を出すフォルムは、理容師ならではの技術が光る伝統的なヘアスタイルです。

この記事では、角刈りの特徴からスポーツ刈り・ツーブロックとの違い、そしてオーダー時のポイントまでをプロの目線でわかりやすく解説します。

目次

角刈りとは?理容室ならではの伝統スタイル

角刈りとは、頭頂部からサイドにかけて四角いシルエットを作り出す短髪スタイルです。

トップの髪を立ち上げて角を出し、側頭部・後頭部をバリカンとハサミで正確に整えるのが特徴。

均一な長さではなく、頭の形に合わせて角度をつけながら仕上げるため、理容技術でも最高難易度の腕が求められます。

一見シンプルに見えますが、髪の密度や生え方に合わせてラインを微調整する必要があり、理容師の腕の見せどころが出るヘアスタイルです。

仕上がりは清潔感があり、顔立ちを引き締める効果があります。

年齢を問わず似合いやすく、最近では「クラシックな男らしさ」を求める若い世代にも一定の人気を誇ります。

スポーツ刈り・ツーブロックとの違い

スポーツ刈りとの違い

角刈りとスポーツ刈りは見た目が似ていますが、フォルムの印象が大きく異なります。

スポーツ刈りは丸みを持たせた自然なシルエットで、動きや軽さを重視したスタイル。

一方で角刈りは、トップに角を残してシャープな印象に仕上げる点が特徴です。

スポーツ刈りは部活動をする学生やアクティブな社会人に人気があり、柔らかい印象を与えます。

角刈りはより直線的で男らしい雰囲気を演出できるため、清潔感と力強さを両立したい方におすすめです。

ツーブロックとの違い

ツーブロックは、サイドとトップの長さに明確な段差をつけるスタイルです。

サイドを短く刈り上げ、トップに長さを残すことでコントラストを出すのがポイント。

一方で角刈りは、トップからサイドにかけて段差をつけず、自然なつながりを保ちながら角を出す技法です。

また、ツーブロックはスタイリングで変化をつけるモード系スタイルであるのに対し、角刈りはシルエットの美しさそのもので魅せるフォルム重視のカットといえます。

ビジネス向きの落ち着いた印象を求めるなら角刈り、ファッション性を重視するならツーブロックが向いています。

よくある勘違い

ツーブロックは本来、耳周りや襟足を短く刈り上げ、その上に長さを残した髪を被せて自然に馴染ませるスタイルです。

しかし、「サイドを極端に刈り上げてトップとのコントラストを強調した髪型」と誤解されることも多いのが実情です。

特に以下のようなバリカンのミリ数が短い刈り上げスタイルは、ツーブロックとよく誤解さている髪型です。

このような誤解が多い理由としては、ヘア雑誌などの情報発信を手がけたライターとプロとの認識がズレて世間に広まったことが原因です。

実際には刈り上げ部分を見せるか隠すかで印象が大きく変わり、ナチュラルにもシャープにも仕上げられる柔軟性がツーブロックの魅力といえるでしょう。

角刈りが似合う人の特徴

角刈りは頭の形や髪質に大きく左右されるスタイルです。

基本的には頭の形が整っており、毛量がしっかりしている方に特に似合います

直毛や硬めの髪質であれば、トップを立たせやすく角がきれいに出ます。

また、顔立ちが丸めの方は、角刈りによってフェイスラインを引き締めて見せる効果もあります。

面長の方の場合は、トップをやや短めに設定してバランスを取ると自然です。

薄毛が気になり始めた世代でも、トップの長さを調整すれば違和感なく清潔感を演出できます。

オーダー時の注意点と失敗しないポイント

角刈りはシルエットのバランスが命です。

「どのくらい角を残すか」「トップをどれだけ立たせるか」を具体的に伝えることが求められます。

初めてオーダーする場合は、写真を見せてイメージを共有するのがおすすめです。

また、理容室によってはバリカンの長さ設定や、グラデーションの付け方に違いがある点にも注意しましょう。

普段のスタイリング方法(ジェル・ワックスなど)もあわせて相談すると、自宅でも整えやすいスタイルに仕上がります。

角刈りは理容師の技が光る王道スタイル

角刈りは一見シンプルな髪型に見えますが、理容師の経験と技術が形として現れる奥深いスタイルです。


スポーツ刈りやツーブロックが流行を意識したスタイルであるのに対し、角刈りは「清潔感」「正確さ」「職人技」といった理容文化を象徴する髪型といえるでしょう。

流行に左右されず、年齢を重ねても似合う普遍的な魅力がある角刈り。


髪型選びに迷っている方は、一度理容師と相談しながら、自分に合った“理想の角”を見つけてみてください。

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